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トピックス

令和2年 年頭所感
[全日本漬物協同組合連合会 会長 野崎 伸一]

 

2020年1月1日

イメージ:全日本漬物協同組合連合会 会長 野崎 伸一
全日本漬物協同組合連合会
会長 野崎 伸一

新年明けましておめでとうございます。

会員各位の皆様におかれましては益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。また、平素は関係官庁をはじめ業界関係各位の皆様にはご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年新元号が発表され、天皇の御即位を祝う「即位の礼」が晴れやかに挙行され新たな時代の幕開けを感じさせました。本年は、令和2年という新時代のスタートを受けて身の引き締まる思いです。

昨年は、ラグビーワールドカップの開催で、海外からの観光客も多く、インバウンドを含め様々な面でマーケットに与える影響は大きいものでしたが、今年は、いよいよオリンピックイヤーを迎えるということで、さらに活気ある一年となることが期待されます。

一方で、我々業界は依然厳しい情勢を強いられており、中でも原料事情は各産地の天候状況の変化に応じて様々で、先行きの読めない中で取引先やエンドユーザーへの配慮が欠かせません。また昨秋の台風19号等の襲来により、特に長野県と千葉県で大きな被害が出ており、関東一円から東北地方に至る各所で被害を受けました。

この度、被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げる次第です。当会の会員企業におきましても、工場浸水によって事業継続に困難を要したことではないかと存じます。何卒ご自愛いただきますと共に、行政など関係諸官庁の皆様には早急な対応をよろしくお願い申し上げます。

マーケットに対するアプローチはそれぞれですが、昨夏は入梅以降冷夏が続き、ゴールデンウィーク以降経済回復の遅れを残したまま秋の消費増税が施行され、食品は軽減税率制度によって8%を維持しておりますが、増税の煽りは否めません。

我々業界におきましては、いよいよ外国人技能実習制度における農産物漬物製造業が2号移行認定対象職種の追加を受けて、昨秋大阪で2度の外国人技能実習評価試験が開催されており、今春には関東ブロック、九州ブロック等においても開催の準備が進んでおり、順調な進捗で本年を迎えたのではないでしょうか。

労働人口の高齢化や労働力不足から業界内でも非常に要望の強かった案件でもあり、是非とも皆様には有用なご活用をお願い申し上げます。

今後の懸案は原料対策であり、様々な対応が求められます。特に重量野菜を取り扱う我々漬物業界では、その対応も非常に困難と言えます。これらについても、担当諸官庁のお力添えが欠かせず、農業機械の積極的な活用や産地育成とその活性化が課題です。引き続き、漬物振興議員連盟からのお力添えを頂きながら、連携を密に適切な施策の推進が求められます。本年度中では原料対策委員会の開催を控えており、様々な成功例などを知って頂き、また今後の対応についても皆様と意見交換をして参りたいと考えております。

漬物の需要拡大を目指す、漬物グランプリについても今春の開催を予定しており、新たに「浅漬・キムチ」部門、「本漬」部門を設け、それぞれでグランプリを目指していただく事となります。更に、全漬連ブースでは、全国の地域名産品を一般来場者の投票によって評価頂き、表彰する事が決定しており、今年は各カテゴリーに焦点が集まり業界全体で活性化を促す様なイベントになるよう取り組んで参る所存です。会員の皆様にはこの度のイベント開催におきましても、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

漬物業界における山積課題は依然多く、解決困難な課題も多いのですが、様々な事業を通してその改善に鋭意取り組んで参ります。今後も皆様のご理解とご協力のもと、積極的な協議を重ね、課題の解決に向けて事業の推進に努めて参る所存です。

最後となりますが、関係各位の皆様の益々のご健勝とご発展、そして漬物業界の一層の繁栄を祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。

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