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トピックス

平成26年 年頭所感
[全日本漬物協同組合連合会 会長 近 清剛]

 

2014年1月1日

イメージ:全日本漬物協同組合連合会 会長 近 清剛
全日本漬物協同組合連合会 会長 近 清剛

新年明けまして おめでとうございます。

全国各地会員企業の皆様には、ご健勝に良き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

更に、関係官庁、関連諸団体の皆様には殊の外ご指導お引立てに預かり、誠に有難うございます。

皆様も良き年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。本年もどうぞ宜しくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

さて、昨年の来しかたを振り返れば、度重なる災害や漬物に関わる農業生産物を思う時、ゴア元米国副大統領の『不都合な真実』が現実に私達の社会に現れたのか複雑な思いが致します。今世紀は成長の時代から成熟の時代と言われ、成長をしている国の版図も変わり、我が国は人口減の高齢化社会です。これからの20〜30年後の近未来社会の構造を思う時、数や量を追い求める成長の時代ではなく、国の政策も大きく変わって参ります。昨年は『白菜切り漬け』事件という、大きな問題が惹起しました。食の産業が人の命を収奪するものであってはなりません。今年も歴史の大きな風が待ち受けているのかも知れませんが、私達の産業、特に全漬連会員企業から絶対発生させてはなりません。全漬連会員企業は『安全でおいしい漬物を供給』し社会に貢献する産業でなければなりません。

全漬連はその様な事も鑑みながら、漬物産業として明確な技術と食の原点産業として文化を育み、もって産業力を高め、会員企業の発展に資すべく『漬物製造管理士・技能認定制度』を制定致しました。

漬物産業として、又伝統産業として、長い歴史を有していますが、今まで公式にどの様な技術をもって産業として為すのか定めておりませんでした。この度、その整備図り、公に示し、社員が誇りと喜びを持て働ける産業にすべく立ち上げました。今年2月に技能実技・要素試験、3月に学科試験を行い、1、2、3級の評価認定を行って参ります。その為、基本の全漬連公式テキストを上梓致しました。このテキストをもって講習会を行って参ります。その為の講師もご依頼致しました。講習会はブロックごとに開催を予定して参ります。

評価試験制度は毎年実施し、制度の品質レベルアップを図って参ります。又、この技能・技術の制度を持て外国人研修生から技能実習生制度へと働きかけ、その制度の認定産業になる努力を図って参ります。

実施会場は指定日にブロックごとで行って戴きます。試験委員につきましては、副会長、理事長、各都府県より3名の方々のご指名をお願い致しました。詳細は、全漬連ホームページとリーフレット等を準備して参りますので宜しくお願い申し上げます。

これらの制度と公式テキストは各都府県行政の農林、保健衛生部門にお送りする準備をすすめております。

その折は各都府県理事長さんにご持参ご説明戴きたいと存じます。会員企業の皆さん、そしてご支援を頂いております関係者の皆様には特段のご理解を賜りますようお願い申し上げます。

昨年12月3日、『和食・一汁三菜』がユネスコ食の無形文化遺産に認定登録となりましたことは誠に快挙で喜びです。『和食・一汁三菜』の基本はご飯と漬物です。『和食』はただ単に胃を満たす食ではなく、部屋における作法、お膳と向き合った時のマナ―、そして『いただきます』『もったいない』の精神性を含む食です。

欧米の『レッツ イ―ツ』とは全く価値観が違います。世界に範を示す日本の食です。私達はその原点の食です。人口の減少は止まらず、経済も当分は期待できないかもしれませんが、停滞や衰退が待ち受けるものではないと存じます。これから世界の方々に『和食』を知っていただき、世界の方々が食する『漬物』の開発が必要になると考えます。それは文化と価値が包含する力が更なる世界を切り開くものと考えます。

私達の新たなる世界に向け、全漬連の新たな制度を高く深め、産業力と地域地域の漬物文化の価値づくりを推し進めましょう。新年は希望!! 良き年をご祈念申し上げます。

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