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全漬連第31回青年部会全国大会「九州大会」
[提供:食料新聞]

 

九州大会式典会場

青年の輪が次回開催の茨城県に

全漬連第31回青年部会全国大会「九州大会」

全日本漬物協同組合連合会青年部会全国大会・第31回九州大会(主管〓九州漬物協会青年部会、佐藤常二大会会長、吉田耕三実行委員長)が10月19日(金)午後2時より、福岡市博多区の「ホテルオークラ福岡」で盛大に開催された。全漬連秋本幸男会長、農林水産省食料産業局・長井俊彦食品製造卸売課長はじめ来賓24名、全国青年部会員207名(オブザーバー参加含む)のほか、今回は協賛業者のゲスト43名を含め、総勢285名が参加。「新しいスタイルfrom九州」のテーマにふさわしく、独自色のあるフレッシュな大会となった。

今大会はそのテーマが示すように、これまでの慣例を打ち破るいくつかの新しい試みが実施された。まず、従来の単県開催ではなく、九州6県(福岡・佐賀・長崎・大分・宮崎・鹿児島 ※熊本は休会中)の青年部が合同で主管したことだ。

大会未開催県の大分から佐藤部会長を大会会長に、同じく未開催の長崎から吉田部会長を実行委員長に選出し、平成22年11月から約2年間、実行委員会を適宜開催し、今年に入ってからは月に1〜2度のペースで、福岡・熊本などで実行委員会を開いて準備を進めてきた。

その中で、大会のアイデアや実施方法について議論するうち、徐々に結束が高まってきたといえる。吉田実行委員長は「最初のうちはギクシャクした雰囲気もあったが、回を重ねるごとにお互いの距離が縮まり、今年の7月過ぎ頃からは自主的に『これをやります!』といった声が上がり始め、一気に結束力が高まってきた」と、大会までの準備期間を振り返った。

この日、九州漬物協会青年部会のメンバーは、揃いのピンクのジャンパーをまとって全国の仲間を出迎えた。午後2時から始まった大会式典は、プロのMC川島千鶴さんの司会で開会。まず吉田実行委員長が「今回の大会は、九州各県のアイデアが盛り込まれ、来ていただいた方々が楽しんで、有意義な時間を過ごしていただけると思います。今日一日、存分に九州を、福岡を楽しんで下さい!」と、高らかに開会宣言を行った。

国歌斉唱に続いて佐藤大会会長が挨拶に立った。佐藤会長は、「まず、このことに触れないわけにはいきません」と、8月に北海道で起こった浅漬食中毒事件について述べ、犠牲者に哀悼の意を表すとともに、全漬連青年部会の総意としてまとめた衛生管理徹底の「宣言」文を読み上げた。

続いて、深夜のラジオ番組で紹介されたエッセイを引用し、出演の声楽家が「数十年前に施設暮らしをしていた時、おやつをくれた給食のおばちゃんに、直接会ってひとこと御礼を言いたい」と、声を震わせて語った、という内容を紹介した。

これについて佐藤会長は、「ほんの小さなことに対しても感謝を忘れない気持ちは、武道の残心≠ノも通じる。また、今回の食中毒事件のような難題が、もし自らの身に降りかかったとしても、お客様が漬物を食べたお箸の先ひとつ分が、人生の一コマとして残ればそれで良い」と、残心≠生業に当てはめた考えを述べたうえで、「そう考えれば、心にたちこめた悩みの霧も晴れる。そこからまた、次の一手を考えよう」と語り、昨年の大震災や食中毒事件などの難題に揺れる業界に、勇気を与える言葉で挨拶を締めくくった。続いて来賓代表として、次の6名が祝辞を述べた。

▽農林水産省食料産業局食品製造卸売課長・長井俊彦氏▽福岡県知事・小川洋氏▽福岡市長・島宗一郎氏▽福岡県中小企業団体中央会会長・正木計太郎氏▽全日本漬物協同組合連合会会長・秋本幸男氏▽九州漬物協会会長・野ア伸一氏

農水省・長井課長は、浅漬食中毒事件について「この事件は全漬連会員ではない一企業が起こしたものであるが、より問題であると感じたのは、保健所の立ち入り検査で7割以上の施設や工場で何らかの指導が必要であったこと」と述べ、「風評被害というより、この実態が売上低下の一因ではないだろうか」と厳しく指摘した。

また、全漬連の対応以外にも、会員外の企業へ衛生徹底の周知を行っている旨を報告し、「何よりも大事なのは、衛生管理面で漬物業界全体の底上げを図っていく必要がある。青年部からの自主的な『宣言』は、非常に頼もしく思っている。将来に向け、真摯に漬物の信頼回復に取り組んでいただきたい」と励ましの言葉を贈った。

全漬連・秋本会長は「部会長会議の討議を聞いたが、非常に前向きで頼もしく感じ、漬物業界も捨てたものではないと心を強くした。ぜひ、現在の閉塞感を打ち破ってほしい」と激励。続いて、浅漬食中毒事件についての全漬連の対応、北海道での組合再結成などの経緯を報告。「風評被害は、業界全体が受けとめねばならない。一社一社の取り組みが必要」と、衛生管理の徹底を切望した。また、供給過多となっている業界では、「需要拡大のPRが不可欠。そのため、T―1グランプリを後援している。まず地方大会を盛り上げ、活性化していきたい」と述べた。

九漬協・野ア会長は、九州ブロックでの大会運営について「時代の流れに沿った形で、たいへん意義あることではないか」と語った。続いて佐藤会長が読み上げた宣言文の中から「まず、原点に立ち返って安全安心な商品を作ること。次に、せっかく集まったのだから一人でも多くの人と交流し、ひとつでも多くのことを感じてほしい。3つめは、多様化する消費者ニーズに対応するヒントが、福岡・博多の街にはある」と説明し、大会の成功を祈念して祝辞を終えた。

引き続き、来賓紹介(報道含む)、祝電披露と進行し、参加県が一県ずつ紹介された。今回は、組合のない鳥取県、島根県からもオブザーバー参加があり、2名の参加者も紹介された。

大会式典も終了を迎え、鹿児島県漬物商工業協同組合青年部会長の野下博之大会副会長が閉会の辞を述べて、第一部のセレモニーを終えた。

 

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