メニューへジャンプ 本文へジャンプ
本文の開始
全日本漬物協同組合連合会
〒101-0021
東京都千代田区
外神田2−16−2
千代田中央ビル303号
TEL 03-3253-9797
FAX 03-3253-9798

トピックス

どまん中で大成功
全漬連第29回青年部会全国大会「愛知大会」
[提供:食料新聞]

イメージ:「萱津神社漬物奉納」神事の様子
「萱津神社漬物奉納」神事の様子

イメージ:愛知県青年部から京都府青年部へ「漬物の輪」が手渡された。
愛知県青年部から京都府青年部へ「漬物の輪」が手渡された。

全漬連第29回青年部会全国大会「愛知大会」

全日本漬物協同組合連合会第29回青年部会全国大会『愛知大会』が10月22日、名古屋城開府400年記念や世界会議「コップ10」開催、さらには中日ドラゴンズリーグ優勝に湧く名古屋の地、「ウェスティンナゴヤキャッスル」で愛知県漬物事業協同組合青年部が主管、愛知県ほか3団体の後援のもと、全国27都府県から来賓含め313名が参加して元気いっぱいの大会を開催した。

大会は13時より会場(天守の間)に設けた祭壇で「萱津神社漬物奉納」神事が約一時間、厳粛に執り行われたのに続いて、第一部式典が加古季明実行委員長の開会宣言、そして国家斉唱で始められた。

まず大会会長の木村孝徳氏が挨拶に立ち多数の参加に謝意を述べ「伝統的な日本の食品である漬物が危機的な状況におかれている。こんなときこそ青年部が力を合わせ業界全体が活気づくよう努力すべき」と原料事情や消費状況への危機感を示しつつ、切磋琢磨する必要を述べた。

さらに大会テーマについて「車や瀬戸物など物づくり愛知で再度、意識をもって製品作りに元気を出そう」とテーマを説明。最後に「漬物屋は楽しいと、感じてもらいたい」と挨拶(別掲)した。

来賓祝辞では愛知県・神田真秋知事が「漬物生産高が全国5位を誇るが、農業分野でも全国5位か6位にランクされている。中でもキャベツは全国トップの生産量だ。キャベツを使ったキムチも生産され喜ばれているそうだが、県の加工食品技術センターでも業界をバックアップできるよう活動している。また、名産の守口漬のような伝統野菜を使って特色ある漬物づくりでも歴史がある。現在、国際会議『コップ10』が開催されている。これは食べ物にも関係することで、日本は世界中から材料を取り寄せているのが現状。こうした生き物や食べ物をどのように守っていくか、関心を持つ必要がある。漬物はお米と一緒に食べるという習慣だが、近年は少し変わってきた。塩分の問題もきちっと消費者にわかってもらえるよう努力することも必要だ」と祝辞を述べた。

次いで衆議院議員で元農林水産大臣・赤松広隆氏は行政の立場から「野菜の安定に努力している。野菜の相場が高騰しても漬物は価格転嫁できない状況と聞いている。リーズナブルに安定供給できるよう努めたいので、新製品開発に力を入れ若い方たちが自信と気概を持って引っ張っていってほしい。本日はお互いの交流にも熱心にがんばってほしい」と挨拶。

同じく衆議院議員の大村秀章氏からも祝辞が述べられ、農林水産省総合食料局食品産業振興課・津垣修一課長(恩田孝夫課長補佐代読)からも、青年部会に対して市場活性化へ期待する言葉が贈られた。

全漬連・秋本幸男会長は「全漬連の財政課題がデフレスパイラル状態にあるが、これを断ち健全な発展へと努力している。今大会は業界の未来を語り合うよい機会。青年部会の皆様の斬新な発想と行動力で業界の将来を担っていただきたい」と祝辞を述べ挨拶とした。

この後、各来賓の紹介や祝電披露、参加各県の紹介があり、太田光則実行副委員長が閉会の辞を述べて式典を終えた。

「漬物の輪」京都へ

交流会は、開府四〇〇年の名古屋城マスコットキャラクターが出迎える会場で5時半より始められた。開会の挨拶を愛知県青年部・相談役室長で愛知県漬物事業協同組合副理事長の野田明孝氏が「関係者の皆様の努力に感謝を申し上げます」と第一部式典、第二部基調講演・パネルディスカッションと進行したことに謝意を示し「愛知は今、コップ10、中日ドラゴンズなど話題が多く旬の地域。講演会・パネルディスカッションと大変勉強になった。個人的なことだが、病院で塩分摂取を控える例としてお医者さんは、漬物を悪い例として挙げられる。そこで皆様にお願いしたい。漬物はビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な食品、ということをお医者さんにアピールしてもらいたい。漬物を使った料理も機会を捉えて皆さん共々PRしていきたい」と述べた。

次いで愛知県漬物事業協同組合・木村守雄理事長が「愛知大会を通じて若手の皆さんが交流の輪を広げ、知恵を出して業界の未来を切り開いていかれることを期待している」と歓迎の挨拶をした。

さらに来賓から全漬連・松下正雄副会長が「先代や先輩の努力と苦労を青年部の方達に感じてほしい。もっと言えば業界の歴史や伝統の持つ重みを感じてもらいたい。そして誇りを守って、その伝統を継承していくのが皆様達。その覚悟を改めて感じていただければと考える」と次世代を担う青年部員を激励した。

この後、愛知県漬物事業協同組合副理事長・大羽恭史氏が乾杯発声の音頭を取りパーティーとなった。パーティーでは同ホテルシェフが漬物を使った料理4品を提供、白菜漬のスープ、なす浅漬を使ったイタリア料理、奈良漬とチーズ(カマンベール)とプチトマトの付け合わせ、たくあんを使った炊き込みご飯など順番待ちになるほどの好評ぶりだった。

アトラクションに人気の「おもてなし武将隊」が登場し、各テーブル参加者との写真リクエストに応えていた。また昨年に配った愛知大会名刺による大抽選会もにぎやかに開催され、特賞の大型液晶プラズマTVほか多数の商品が用意され、TVは森下昌治氏が見事当選した。

『漬物の輪』伝達となり、次期開催県の京都府青年部会22名が同青年部創立35周年に作った揃いの前掛けをし、ハッピ姿で登壇、木村大会会長から富川恭裕・京都青年部会長に拍手の中、手渡された。

富川会長は「愛知の結束した素晴らしい大会を大切なお土産に持ち帰って、京都大会のテーマである『学びと交流』のもと、来年は会場を京都に移し開催するので是非、参加をお願いします」と呼びかけた。また来年、会長に内定した平井誠一氏からも会場で配布した京都大会の名刺を、必ず持参して欲しいことも案内して、愛知県漬物事業協組専務理事・山田謹一氏の中締め、愛知県青年部・米倉裕貴副部長のお礼を込めた閉会の辞で愛知大会を終了した。

第29回青年部会部長会議

第29回青年部会愛知大会に先立ち12時から開催した『全漬連青年部会部長会議』では、千葉大会報告、愛知大会について、次回の京都青年部会あいさつ、京都大会以降の開催について、幹事会へのブロック代表選出等を議題にして話し合った。

会議は加古季明・愛知大会実行委員長の司会で進められた。全漬連・秋本幸男会長が「準備が大変だったと思う。テーマを見て製造業が多い当地なので物づくりの話をしようという意図と解釈した。業界はもっと若い人に食べてもらうよう、青年部会の感性で需要拡大を目指してほしい」とエールを送った。

次いで木村孝徳・愛知大会会長からは多数の参加に対し謝辞があり、各県(24都府県)の自己紹介のあと、千葉県・沢田克洋氏が議長に就いて議事進行した。〓1千葉大会報告では辻村省吾氏が「開催し年齢差を超えて結束できた。風通しがよくなった」ことなど報告した。〓2愛知大会について、加古氏が「大会は通常、式典からの開始だが地元の萱津神社を会場に、来賓含めての漬込み神事から始める」と萱津神社の説明も加えて大会内容を案内した。

また〓3来年の京都大会について富川恭裕氏が大会役員の平井誠一氏(会長)と児島秀敏氏(実行委員長)の紹介並びに開催テーマ「学びと交流」、開催日が「10月14日」、ホームページ(別掲)を設けたことなど説明した。〓4平成24年度以降の開催では、九州地域でという声を受け、福岡県の河野大輔氏が「未開催県もあり目下、共催方式を提案中。当席で返事はできないが、ブロック(九州)開催が可能かを視野に準備にあたる」と答えた。〓5全漬連青年部会の運営および幹事会の各ブロック代表選出で、脇坂文一専務理事から「規約改正(幹事会の設置)」の件、および当日の配布名簿に会長(木村孝徳)、副会長(沢田克洋・山岸史昌)、幹事(菊池浩幸、岡田隆、中川義太郎、河野大輔)を各ブロックから選出したことを確認した。任期は4月‐3月。

会議は全漬連・松下正雄副会長の次年度の「学びと交流」に触れ交流があって結束も生まれると閉会挨拶を述べて終了した。

京都大会のホームページはhttp://www.kyototaikai.com

このページのトップへ

ページの終了