旬の野菜を、自然の恵みそのままに、丹念に漬け込んだ、風味豊かな近江の漬物。

   






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近江のお漬物

滋賀県でもっとも有名な伝統野菜 
 
 日野菜は、滋賀県が発祥といわれる野菜の中では最も有名なやさいです。日野菜は、今では九州、四国、近畿はもとより、長野、新潟県まで広い地域で栽培されています。また、日野菜を使った日野菜漬けは、滋賀の漬物として全国的に知られています。

 県内では現在、日野菜は草津市が最も多く作付けされていますが、品質では日野町のものがもっとも良いとされています。また、県内で生産される日野菜の種子のほとんどは、発祥地といわれている日野町で生産されています。

 日野町は、県の南東部、鈴鹿山系の西麓に位置し、日野川沿いに開けた平野部とその谷沿いに、基盤整備が行われた水田が続く農村地帯です。

歴史ある野菜日野菜

日野菜の由来は、蒲生家の居城、音羽城の付近の爺父渓(やぶそ)(現在の日野町鎌掛、 西大路の山林)に自生していたものを蒲生氏郷から四代前にあたる蒲生貞秀が爺父渓にあ る観音堂に参詣したおりに、見つけ持ち帰り漬物にしたところ、色は桜の花のように美しく、風 味が良いことから、この漬物を京都の公家に献上し、公家はさらにこれをのちの後柏原天皇 に献上し、天皇はこれを大変喜ばれ、その公家を通じ和歌が一首、貞秀公の元へ送られて きました。
 
 「近江なる 檜物の里の桜漬け これや小春の しるしなるらむ」

 これ以来、日野菜の漬物を「桜漬」の名で親しまれるようになったと言われています。
その後、日野町の吉村源衛という種子商が明治から大正にかけて親子3代に渡り改良を加えて現在のような、細長い日野菜にしたといわれています。 日野菜の特徴は、細長い姿と、根の上部が紅紫色で下の部分の白色です。葉も濃い紅紫色で、大変美し野菜です。

 日野町の日野菜は、紅紫色と白の色の分け目がはっきりしており、根の部分が細く長く色あざやかです。他の場所で作ると、色の分け目がはっきりしていなかったり、太く短いものになってしまうそうです。

日野菜の旬は晩秋

 日野町の鎌掛地区は、日野菜発祥の地であり、多くの農家で日野菜が作られています。ここでは、日野菜は
「あかな」と呼ばれています。現在では日野菜は真夏を除いて周年栽培することができますが、一般的には夏から冬にかけて栽培します。梅雨明けの頃から10月初め頃まで、何度も種を播きます。播種後40日から50日の間に収穫していきます。何度も種を播くことで収穫時期を長くします。日野菜は、9月末に種を播き、風が冷たくなる11月中旬ぐらいに収穫するものが最も味がよく、色も美しいといわれています。

 今では転作などにより、水田でも作付けされていますが、本来は畑で作る方がよいものができるそうです。根が長く伸びるよう深く耕し、畝も高畝にします。幅1mほどの畝に、種は4筋の筋まきにし、成長に従って3回ほど間引きます。最終的には、ちょうど握りこぶし一つ程度の間隔にします。日野菜は、発芽率もよく樹勢も強いことからそれほど作りにくい野菜ではありませんが、形が良く美しいものに仕上げるには、手間と技術を要します。鎌掛地区にある、JAの加工施設で見た日野菜は、細くすらっとしており、紅紫色が濃すぎず、縄で束にされた荷姿はほんとうに美しいものです。



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