旬の野菜を、自然の恵みそのままに、丹念に漬け込んだ、風味豊かな近江の漬物。

   






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近江のお漬物

下田なすは漬物に最適 
 
下田なすが栽培されている湖南市下田地域は、県の南西部に位置し、東海道の水口宿と石部宿の中間の街道筋にあり、下田地域は新しく開けた工業団地の通り過ぎたところの丘陵地帯にあります。
 下田なすは柔らかく、漬物にすると大変おいしいなすです。形は、小振りで10cm程度の卵形をしています。手に持つと柔らかくしっとりと吸い付くような独特の感触があります。皮はうすく実がとても柔らかく、たくさんの水分を含んでいます。色は、私たちがなすとして知っている色に比べて薄く、特に額のところは、白くほんのり緑色をしています。下田なすは、日光にあたらなければ、薄緑色をしており、葉の陰に隠れていれば白いままです。へたのところには、毎日成長した分色が少しずつ変わることから、輪っか状の模様があります。農家の人にすすめられ、そのままかじってみると、あくが少なく、ほんのり甘みさえあります。下田なすは、漬物にすると特においしく、ぬか漬けなどにして食べると、皮が柔らかく甘みのあるおいしいなすです。漬けもののほかにも、天ぷら、素揚げをつゆで食べても、柔らかくおいしくたべられます。

葉も木もやわらかく十分な水が必要

 下田なすは、2月に播種し、普通のなすより少し遅い、5月上旬〜下旬に2mくらいの畝に、 マ ルチをして定植します。下田なすは、柔らかいなすであることから、ほかのなすに比べて日 照りに は特に弱く、乾燥すると皮が固くなってしまいます。夏の雨の少ない時には、乾かない ように畝間 冠水などで水分を十分補給する必要があります。肥料切れにも弱く、肥料が切 れないようにこ まめに追肥を行います。樹勢は、千両などに比べると弱く、8月の中頃でも、 木の大きさは1m ほどにしかならず、葉や木もしんなりと柔らかいなすです。樹勢があまり強く ないことから、強い剪 定や仕立ては行わず、こんもり仕立てます。 
 下田なすの栽培は、粘土質の土地がよく、ある程度の高温を好み、速く植えても収穫は、
暖かくなる6月下旬になります。


ぬか漬、一夜漬なんでもおいしい

 下田なすを知らない人にとっては、下田なすの色が薄いことを嫌いますが、逆に下田で育った人にとっては、むしろ色の濃いなすの方が気持ち悪いと思うそうです。下田なすのぬか漬を、包丁を入れずに丸のままたべるのが特においしいそうです。また地元では、下田なすときゅうりを合わせて一夜漬けを作ります。材料は、下田なす、きゅうり、みょうが、そしてこの地域しかない「やへいとうがらし」を辛みとして入れ、浅漬を作ります。下田なすの一夜漬はを食べるのを楽しみに、お盆にふるさとに帰ってくる人も多いそうです。

 下田なすは、その柔らかさから傷みも速く、また、色が薄いことからすぐに変色してしまいます。とれるなすのサイズも不揃いで規格されたものをそろえ箱詰にして出荷することは難しいなすです。このため、市場流通はされておらず、生のままでは地元でしか手に入れることができません。

 下田なすも他の特産野菜と同じように、下田以外の場所で作り続けるとだんだん色も形も普通のなすのようになっていくそうです。


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