鮮やかな紅色が特徴
万木かぶは、長さが50〜60p、他の赤かぶとは違い茎は白く、葉は柔らかくなめらかで、切れ込みがありまん。根っこの部分は、9〜10pほどの球形で全体はややうすい鮮やか
な紅色でつやがあります。切ると中は白色です。肉質は、軟らかすぎず、堅すぎず、漬物に すると適度な歯触りになります。この形態からもわかるように、少し古風な赤かぶに白かぶの
良いところを混ぜたような印象を受けます。
最近では、万木かぶは、湖西地方だけではなく湖東地域など県内で広く栽培されており、 滋賀県を代表する赤かぶの品種となっています。
万木かぶを多く栽培している、高島市安曇川町では、最近の栽培は主に転作田で行われており、9月の上旬に播種します。田んぼに幅1.5mほどの畝を作り、筋蒔き又は、ばらまきをします。3〜4回間引きを行い、11月に入ると、大きいものから順次収穫していきます。
滋賀県農業試験場では、万木かぶの根こぶ病の被害が年々増加したことから、万木かぶの根こぶ病耐性品種の育種に取組み、平成2年に新しい品種が登録され、現在では「近江万木カブ」の愛称名で市販されています。
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